地球は「超大陸サイクル」によって6〜7億年周期で超大陸を形成すると言われています。かつて存在した超大陸「バンゲア」。そして、数億年後に出現する超大陸「パンゲア・プロキシマ」の新たな研究結果が、学術誌Nature Geoscienceに掲載されたそうです。
元々は「パンゲア アルティマ」と名付けられていた「パンゲア・プロキシマ」は、新たに形成される約2億年前に存在したパンゲア大陸にそっくりな超大陸。パンゲア・プロキシマは、動植物が生息しない広大な砂漠に覆われた環境だと考えられています。そして、最新の研究によるとこの超大陸はさらに過酷な環境になるとの予想がされました。
イギリスの大学の研究者を中心とした国際チームが、スーパーコンピューターによるパンゲア・プロキシマの気候モデルを発表。超大陸の形成を引き起こす地殻変動過程により、火山噴火の頻度が高まり大量の二酸化炭素が大気中に放出され、現在の倍になるかと予想されています。また、この超大陸は高温多湿な熱帯地方に位置するため、常に40〜70度の気温になる恐れがあるとも考えられています。
約2億年前のパンゲア大陸では、地球の生物種の約90%が死滅。その後パンゲア大陸が再び分裂を繰り返し、現在の形に至ったと考えられている。そして、この大量絶滅を生き延びた生物に含まれていた哺乳類と恐竜の祖先は、各大陸で再び生息地を広げ繁栄しました。
Future Plate Motions & Pangea Proxima – Scotese Animation
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