ソコトラ島はイエメンにあるインド洋上の島。2003年に生物圏保護区に登録、2008年に世界遺産に登録されました。この島は他とは違う独特の生態系をもち、固有種の植物や動物が多く生息しており、その中にはユニークな形状を持つ植物や、珍しい色彩を持つ鳥類なども多く存在しています。
竜血樹
画像:Wikipedia
独特な風貌や空気に触れると色が赤くなる樹液が特徴的で、カナリア諸島では「ドラゴンが死ぬとリュウケツジュ(竜血樹)になる」と言い伝えられている常緑高木。
竜血樹から取れる竜血(樹液)は古代ローマ時代から中世欧州、中国などで珍重され、いまでも現地住民の貴重な収入源となっています。しかし、竜血樹の繁殖域は減少しつつあることに加え、世界遺産に登録されたことにより竜血が土産物として扱われるようになったことで、大きな収入には結びつかなくなったそうです。ちなみに、この樹液は薬として用いられていましたが、17世紀以降は染料として利用されています。
エデンの園
画像:Wikipedia
まるでSF映画の風景
何百万年もの間、地球上の他の場所とは異なる独特の生態系・多様性を保っています。
竜血樹と呼ばれる木を始め、神秘性のある植物は、船乗りたちによって語り継がれエデンの園とも思われていました。
エデンの園とは、旧約聖書の『創成記』に登場する理想郷。西洋では楽園(パラダイス)を指します。
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