5月23日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
長寿と守護のシンボル、その未来を考える: 世界亀の日 (World Turtle Day)
絶滅の危機に瀕している種も多い、陸亀や水棲亀(ウミガメなどを含む)の保護を目的として、アメリカの非営利団体「American Tortoise Rescue」が2000年(平成12年)に制定した国際的な記念日です。「亀について知り、亀に敬意を払い、亀の生存と繁栄のために人間の手助けをする日」とされています。

Q: なぜ「世界亀の日」が制定されたのですか?
A: 亀(陸亀や水棲亀を含む)は、世界中で生息地の破壊(開発、環境汚染)、乱獲(食用、薬用、ペット用)、気候変動などの脅威にさらされ、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。この記念日は、亀が直面している深刻な問題について世界中の人々の関心を高め、亀の保護と福祉を促進し、具体的な行動を呼びかけることを目的として、アメリカの亀保護団体によって制定されました。
Q: なぜ5月23日が選ばれたのですか?
A: 制定した「American Tortoise Rescue」によって、亀への関心が高まる春のこの時期が選ばれたと考えられますが、特定の日付の由来は明らかにされていません。
Q: 私たちにできる亀の保護活動はありますか?
A: 亀の生息地である海岸や河川、湿地などの環境保全活動(清掃活動など)に参加すること。絶滅危惧種から作られた製品(べっ甲製品など)を購入しないこと。もし亀をペットとして飼う場合は、その種類に適した環境を用意し、寿命が長いことを理解した上で、最後まで責任を持って飼育すること(遺棄しない)。亀に関する正しい知識を学び、保護の重要性を周りの人に伝えることなどが挙げられます。
想いを込めた手書きの言葉「こ(5)いぶ(2)み(3)」: ラブレターの日
日付は「こ(5)いぶ(2)み(3)」(恋文=ラブレター)と読む語呂合わせと、1998年(平成10年)5月23日に浅田次郎氏原作の映画『ラブ・レター』が公開されたことにちなんで、映画配給会社の松竹株式会社が制定した記念日です。

Q: なぜ5月23日が「ラブレターの日」なのですか?
A: 由来は二つあります。一つは、日付の「5(こ)2(ふ→ぶ)3(み)」で「こいぶみ(恋文)」と読む語呂合わせです。もう一つは、松竹株式会社が配給した、手紙が重要な役割を果たす映画『ラブ・レター』(浅田次郎原作、森崎東監督)が、1998年のこの日に公開されたことにちなんでいます。
Q: デジタル時代におけるラブレターの魅力とは何でしょうか?
A: メールやSNSなど瞬時にメッセージを送れる便利なツールが普及した現代だからこそ、時間をかけて便箋を選び、心を込めて自分の手で文字を綴る「手書きのラブレター」は、特別な温かみや深い想いを伝えることができる手段として、その価値が見直されています。形として残り、何度も読み返すことができるのも魅力です。
Q: 映画『ラブ・レター』はどのような作品ですか?
A: 浅田次郎氏の短編小説を原作とした映画で、定年間近の真面目なサラリーマンが、亡き妻が残した一通の手紙をきっかけに、妻の意外な過去を知り、新たな人生を見つめ直していく姿を描いた人情味あふれる作品です。
日本映画、禁断の表現へ挑戦?: キスの日
1946年(昭和21年)5月23日に公開された日本映画『はたちの青春』(佐々木康監督、松竹製作)の中で、主演の俳優(大坂志郎と幾野道子)がキスをするシーンが登場し、これが日本映画における初めてのキスシーンとされていることに由来する記念日です。
Q: なぜ5月23日が「キスの日」なのですか?
A: 1946年(昭和21年)の5月23日に公開された日本映画『はたちの青春』の中に、当時としては非常に珍しく、画期的であったキスシーンが含まれていたことに由来します。これが記録に残る日本映画初のキスシーンとされています。(特定の制定団体はありません)
Q: 当時の日本でキスシーンはどのように受け止められましたか?
A: 終戦直後で、まだ封建的な価値観や男女間の表現に対する保守的な空気が色濃く残っていた時代でした。そのため、映画館で上映された男女のキスシーンは、観客に大きな衝撃と興奮、そして少なからぬ戸惑いを与え、社会的な話題となりました。新しい時代の到来や、表現の自由化を感じさせる象徴的な出来事の一つと捉えられました。
Q: 映画のキスシーンはどのような演出だったのですか?
A: 実際のところ、このシーンでは、俳優同士が直接唇を合わせるのではなく、間に薄いガーゼなどを挟んでいた、あるいはキスをしているように見える角度で撮影された、といった説もあります。いずれにしても、直接的な表現を避けつつも、キスを連想させる描写は、当時としては大胆な試みでした。
温かいおもてなしの心をクッキーに込めて: チョコチップクッキーの日
ホテルブランド「ダブルツリー・バイ・ヒルトン」が制定。同ブランドのホテルでは、チェックインの際に宿泊客へ温かい焼きたてのチョコチップクッキーをプレゼントするという、ユニークな「おもてなし」の伝統があり、これを象徴する日としています。日付は、ダブルツリーブランドとして日本初のホテル「ダブルツリーbyヒルトン那覇」がオープンした2012年(平成24年)5月23日にちなんでいます。
Q: なぜ5月23日が「チョコチップクッキーの日」なのですか?
A: ヒルトン系のホテルブランド「ダブルツリー・バイ・ヒルトン」が日本で初めて沖縄県那覇市にオープンしたのが、2012年(平成24年)の5月23日であることに由来します。
Q: この記念日はどのような目的で制定されたのですか?
A: 「ダブルツリー・バイ・ヒルトン」の象徴的なサービスである「温かいチョコチップクッキーでの歓迎」を通じて、ブランドが大切にする「おもてなしの心(ホスピタリティ)」を広く伝え、ブランドの認知度向上を図ることを目的として制定されました。
Q: チェックイン時のクッキーサービスはなぜ始まったのですか?
A: 1980年代にアメリカの一部のダブルツリーホテルで、VIP客への特別なサービスとして始まったものが好評を博し、その後、すべての宿泊客を温かく迎え入れるブランド全体の象徴的なおもてなしとして定着したと言われています。長旅の疲れを癒やす、心温まるサービスとして親しまれています。
難病への理解と支援を広げる: 難病の日
2014年(平成26年)5月23日に「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が成立したことを記念し、患者・家族の会である一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会(JPA)が制定。難病や長期慢性疾病、小児慢性特定疾病などの患者が抱える問題に対する社会的な理解と関心を深め、支援の輪を広げることを目的としています。
Q: なぜ5月23日が「難病の日」なのですか?
A: 難病患者への医療費助成の対象を拡大し、治療研究の推進などを定めた「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が、2014年(平成26年)の5月23日に成立したことに由来します。難病対策における重要な法整備を記念しています。
Q: 難病とはどのような病気ですか?
A: 難病法では、「発病の機構が明らかでなく、治療方法が確立していない希少な疾病であって、長期の療養を必要とするもの」と定義されています。具体的な対象疾病(指定難病)は国によって定められており、定期的に見直されています。原因不明で根治的な治療法がない場合が多く、患者や家族は医療費だけでなく、就労や社会生活においても様々な困難を抱えることがあります。
Q: この記念日にはどのような意味がありますか?
A: 難病という病気の存在や、患者・家族が直面している課題について、社会全体の理解を深めることが重要です。この記念日は、偏見や誤解をなくし、患者が安心して医療を受け、社会参加できるような環境づくりを推進するための啓発活動や、治療研究への支援を呼びかける機会となっています。