ポーランドのソポトという海辺の街を歩いていると、突然、目の前に現実がぐにゃりと曲がったような光景が飛び込んできます。それが「クルックハウス」、ポーランド語で Krzywy Domek、つまり「歪んだ家」です。この建物、ただの家じゃないんです。まるで童話の世界からそのまま抜け出してきたような、溶けたキャンディーの家みたいな姿で、ソポトのメインストリート、モンテカシーノ通りにどんと構えています。
2004年に建てられたこの奇妙な建築は、建築家シュティンスキ・ザレスキの手によるもの。彼らがインスピレーションを受けたのは、ポーランドの童話イラストレーター、ヤン・マルチン・シャンツェルの夢みたいな絵や、スウェーデンのアーティスト、ペール・ダールベリの不思議な作品だと言われています。外壁は波打つようにうねり、窓枠はぐにゃりと曲がり、屋根だって普通の直線なんて無視。じっと見ていると、ちょっと目がくらっとするくらいのインパクトです。
でも、面白いのは外観だけじゃないんです。中に入ると、まるで普通のショッピングモール。カフェやブティック、書店、オフィスが整然と並んでいて、そのギャップに思わず笑っちゃいます。外から見ると「この建物、どうやって立ってるの?」って思うのに、中はいたって実用的。観光客を引きつけるための戦略的なデザインなんでしょうけど、これが大成功。ソポトの街は、このクルックハウスのおかげで観光客がぐんと増えたんですから。
ソポト自体、バルト海沿いのリゾート地で、夏はビーチでくつろぐ人々で賑わいます。クルックハウスは、近くの大桟橋と並んで、街のシンボル的な存在。グダンスクから電車で20分ほど、ソポト駅から歩いて15分くらいでたどり着けます。海風が強いから、夏でも羽織るものがあると安心。建物に着いたら、まずは外で写真を撮りまくるのが定番。だって、この歪んだ姿、SNS映え間違いなしですから。
中に入ると、カフェでコーヒーを飲みながら、窓の外の歪んだ景色を眺めるのも楽しいですよ。観光客で賑わう夏は特に混雑するから、早めの時間に訪れるのがおすすめ。もしソポトに行くなら、クルックハウスはただの建物じゃなくて、ポーランドの遊び心と創造力が詰まった体験そのもの。見るだけじゃなく、感じてほしいスポットです。
ちなみに、ポーランドにはもう一つ「歪んだ」名所があって、グリフィノという町の「歪んだ森(Krzywy Las)」も気になるところ。でも、それはまた別の冒険の話。ソポトのクルックハウス、ぜひ自分の目でそのぐにゃっとした世界を確かめてみてください。
Zobaczcie jego wnętrze! Czy warto tu wejść? Krzywy Domek w Sopocie / Sopot Monciak / Gawrońscy
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