オオミミヨタカは、英語でGreat Eared Nightjarと呼ばれる、ヨタカ科に属する夜行性の鳥です。その独特な姿が小さなドラゴンや神話の生き物を思わせるということで、世界中の自然愛好家やSNSで大きな注目を集めています。
この鳥の一番の特徴は、頭部に生えている長い耳のような羽根、つまり耳羽です。普段はぴったりと頭に沿わせていますが、警戒したり興奮したりすると、ぴんと立てる様子がとても印象的です。体長は約31〜41センチメートルと、ヨタカの仲間の中では大型の部類に入ります。羽の色は茶色や灰色を基調とした複雑なまだら模様で、昼間は木の枝や地面の落ち葉に溶け込むようにじっと動かず、完璧なカモフラージュをしています。
主な生息地はインド南西部から東南アジアにかけての熱帯雨林で、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどの森林で見られます。夜になると活動を始め、大きく口を開けて飛び回る蛾や甲虫などの昆虫を捕食します。くちばし自体は小さくても口は驚くほど広く開くため、暗闇の中でも効率的に狩りができるのです。
巣は作らず、地面の落ち葉の間に直接卵を1個だけ産みます。オスとメスが交代で抱卵し、生まれた雛もすぐに周囲の環境に溶け込む模様を持っているため、天敵から身を守りやすいのです。鳴き声は独特で、鋭い「ツィーク」という音の後に、響き渡る「バーハウ」のような声を発します。夜の森で耳にすると、少し不気味に感じる人もいるかもしれませんが、慣れるとその魅力に引き込まれます。
インターネット上では「ベビードラゴン」や「リアルドラゴン」と親しみを込めて呼ばれ、写真や動画が拡散されるたびに話題になります。大きな瞳とふわふわとした羽毛が、神秘的でありながらどこか愛らしい雰囲気を醸し出しています。
Great Eared Nightjar: The Dragon Bird / Animalogic
現在、IUCNのレッドリストでは軽度懸念(低危険種)に分類されていますが、生息地の熱帯雨林が開発によって失われつつあることは大きな脅威です。私たち一人ひとりが森林保全に関心を持つことが、この美しい鳥を未来へと残すことにつながるでしょう。
オオミミヨタカの姿や生態を知ると、自然界の奥深さと驚異を改めて感じずにはいられません。ぜひ一度、信頼できる写真や動画でその姿をご覧になってみてください。きっと心を奪われるはずです。
Skebでイラストリクエスト受付中:こちら
note: https://note.com/poo_pon
無料のKindle版「ぽんぷーまんが」。毎週更新中!
ぽんぷーまんがを読むAmazonでお買い物はこちらから!
※このリンク経由での購入はPON-POOの収益となる場合があります。
InstagramとXでPON-POOの情報をフォローしてください!🌟