辛い!辛い!!辛い!!!辛さを数値化して比較した動画をご紹介します。
激辛なグルメが大好きな人にはお馴染みの単位「SCH」って何の単位かわかりますか?これは、「スコヴィル値(Scoville heat units)」といって、唐辛子に含まれるカプサイシンという辛味物質の割合を測定して数値化したものの単位なのです。スコヴィルという名前の由来は、この味覚テストを考案した化学者ウィルバー・スコヴィルさんから。
当初のスコヴィル値は、被験者の主観に頼ったものだったのだけれど、カプサイシンの量を電気等で測定するジレット法というのが開発され、測定器によるトウガラシの辛さ測定法が主流になりまして。ただ、スコヴィル値は長年使用され(最初の実験は1912年)一般的になっているので、機械測定したカプサイシン量の数値をスコヴィル値に変換し直して表記する方法がとられています。
ナガノさん原作漫画「ちいかわ」のエピソードで、キャロライナ・リーパーというトウガラシが登場する回が話題になったことがありました。「世界一辛いトウガラシ」として2013年にギネス認定されたのですがその辛さは約200万SCH。辛いのがそんなに得意ではない人でも馴染みのあるタバスコやハラペーニョは2500〜8000SCHなので、まさに桁違いの辛さなのです。ちなみに1gのキャロライナ・リーパーの辛さを感じなくするための水の量が2,200L必要なんだとか。
ただ、辛さにはさらに上がいるのです。トウガラシの新品種「ドラゴンズ・ブレス(248万SCH)」や「ペッパーX(318万SCH)」というものがあったり、21歳以上の責任が持てる大人しか購入できないアメリカのホットソース「ザ・ソース(712万SCH)」、世界一辛いグミ「LiL’NITRO(900万SCH)」など、辛さ界隈は、漫画「ドラゴンボール」のフリーザ編以降の戦闘力がインフレしていくような状態なのでした。
Comparison: Spiciest Things
ご紹介した動画では扱ってませんでしたが、ハッカクキリン等に含まれるレシニフェラトキシン〔RTX〕という世界で最も辛い化学物質のスコヴィル値は160億SCH。個人差があるけど約9gが致死量になるそう。食用とすることは難しいですが、この物質は医療用の鎮静剤として注目されているそうです。
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