「世界一長いタイトルの映画」として知られる作品についてご紹介。ドイツの劇作家ペーター・ヴォイスの戯曲で1964年に公開された舞台「Die Verfolgung und Ermordung Jean Paul Marats dargestellt durch die Schauspielgruppe des Hospizes zu Charenton unter Anleitung des Herrn de Sade」。題名の長さから「Marat/Sade」(マラー/サド)と呼ばれています。
この作品は劇中劇という実験的な内容で作られ『フランス革命期の過激な共和主義者ジャン=ポール・マラーが浴槽でシャルロット・コルデーに刺殺された出来事(1793年7月13日)を、1808年7月13日、シャラントン精神病院にて、自身入院患者であったマルキ・ド・サド侯爵が患者たちを使って上演している』という設定になっています。
映画公開されたのは1967年、同舞台の演出家ピーター・ブルックによって手がけられました。『The Persecution and Assassination of Jean-Paul Marat as Performed by the Inmates of the Asylum of Charenton Under the Direction of the Marquis de Sade』(マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺)。
tarwater01さんの動画から。
Marat/Sade 1/X
この作品はプレミアがつくほど入手困難だったみたいですが、現在ではBlu-rayやDVDでも入手可能です。紀伊國屋書店から販売され日本語の字幕付きになります。
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