マーベル・コミックスの人気キャラ「スパイダーマン」をベースとした特撮テレビシリーズ「スパイダーマン」がいろいろとツボにハマってしまったのでご紹介。東映とマーベル・コミックの「3年間にわたり、お互いのキャラクターを自由に使用してよい」という契約によって東映が独自の原作から完全にかけ離れた作品を生み出してしまいました。
日本の実写版スパイダーマンは、1978年からテレビ東京にて全41話放送。主人公の山代拓也(やましろたくや)はプロのオートレーサーで22歳の青年。科学者の父を研究成果の悪用を目論む異星人のモンスター教授に殺されてしまう。そして、モンスター教授に故郷を滅ぼされ復讐のために追ってきたスパイダー星人・ガリアは途中で力尽きてしまう。山代拓也はガリアの蜘蛛の能力を与えられ、超人・スパイダーマンとなり、仇である教授が率いる鉄十字団と戦うという内容。このスパイダーマンは日本の特撮シリーズとして独自の道を歩みます。まずは1話をご覧ください。
【特撮】東映 スパイダーマン 1話 spider-man 誕生
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日本の特撮テレビシリーズと言えばもちろん変形ロボットですね。もちろん?この日本版スパイダーマンにも登場します。スパイダー星人・ガリアが作った「マーベラー」という宇宙戦闘艦があり、普段は地底に隠されていて、スパイダーマンが呼ぶと地割れを起こしながら地上に出てきます。この宇宙戦闘艦「マーベラー」はマッハ15で飛行が可能で、宇宙空間では高速での移動が可能なマシン。そして、この「マーベラー」がロボットへと変身するのです。
「マーベラー、チェンジ!レオパルドン」
スパイダーマンのコールで、レオパルドンという巨大ロボットへと変形します。Amazonにも売っていました。こんな感じの変形ロボットです。蜘蛛の巣模様のシールド以外はスパイダーマンを連想できません。攻撃方法もロケットパンチやブーメランなどになります。胸部から分銅のついたロープがギリそれっぽい攻撃でしょうか。
このマーベラーの艦橋がライオン型の理由ですが、古代エジプト文明を築いたのは宇宙から来たスパイダーマンだったのではないか」という構想は込められているそうです。スパイダー星人はずっと前から地球へ来てた可能性があるみたいです。
特撮テレビシリーズと言ったら、敵の前に立ちはだかる際の名乗り口上でしょうか。「誰だ?誰だ??」と聞かれたら答えてあげるが世の情けですね。まとめられた動画がありましたので、是非ごらんください。
スパイダーマッ全名乗り口上集
ともなん
笑わずに見られたら素晴らしい。「スパイダーマッ!」って聞こえてしまうことからネットミームとして化したそうです。でも特撮テレビシリーズのらしさが前面に出ています。スパイダーマンに立ち塞がれる敵の女幹部「アマゾネス」ですが、話によって衣装や髪型が変わってるんですよね。この動画で見るとわかりやすいかも。この女幹部は壮絶な最後を迎えてしまいます。
これだけ原作無視の独自路線での制作はさすがにマーベル・コミックも驚いたことでしょう。ただ、視聴率や商業的に成功を収め、原作者のスタン・リーも好意的に評価したそうです。そして、スパイダーマンが単身で戦うだけでなく、巨大ロボットに乗り込んで戦うという設定をはじめ、悪役側の組織構成やブレスレットの操作による変身描写など、多くの要素は後年の「スーパー戦隊シリーズ」に引き継がれていきましたとさ。
引用・参考元:Wikipedia
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