『孤独のグルメ』(こどくのグルメ)は、2012年よりテレビ東京系列で放送されている、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名の漫画作品を原作とするテレビドラマのシリーズ。
主演は松重豊さん。
おじさんが仕事の合間や終わりにご飯を食べるだけと言うシンプルな内容ながら、新シリーズが放送される度に楽しみにみています。
ドラマ本編終了後、本編に登場した飲食店を原作者の久住昌之が訪れ、店舗のおすすめメニューを試食する、取材形式のミニコーナー『ふらっとQUSUMI』も毎回楽しみのひとつ。
ドラマ本編では、店舗従業員は役者さんが演じていますが、このコーナーでは実際の従業員の方が対応しています。
役者さんと実際の従業員の方が意外に似ていたりして、それも見ていて楽しいんですよね。
主人公の井之頭五郎役を演じる松重豊さん。
ドラマ内では食欲旺盛な姿を見せてくれますが、実際は少食で苦労しているとの事。
シーズン3で辞する予定だったのですが、予想以上の反響の大きさや、人間ドックにも引っかからなかったために現在も継続して出演しくれています。
そんな松重豊さんの新作発表時のコメントが、個人的にとても好きなのでご紹介します。
松重さんの独特でキレのあるコメントも話題になっています。
「最初にこのドラマの話をいただいた時は、『誰が見るの?』という感じだった」 (2014)
「自分の俳優人生に傷がつくと思った」(2015)
「この間【オワコン】という言葉を聞いて、この番組にぴったりだと思った。マンネリもマンネリ」 (2016)
「おっさんがただ飯食ってるだけ。視聴者がどう楽しむのか、シーズン6をやった今も分からない」 (2017)
「大晦日にスペシャルをやると聞いてテレ東は大晦日を捨てたなと思った」 (2017 大晦日スペシャル)
「視聴率も頭打ちなので、この際閉店商法で『孤独のグルメ season final 究極の晩餐』にしたらと提案しましたが却下されました」 (2018)
「こんな仕事で寿命縮めたくねぇなと、最近強く思うようになりました」 (2018)
「この間プロデューサーにいつまで続ける気ですか?と聞いたら、人気が無くなるまでと言われて絶望した」 (2019)
「演者が飽き飽きしているのに、まだこの番組を見たがる視聴者がいることが不思議だ」 (2020)
「老けました。もう痛々しいから辞めろという声が聞こえてきたら、辞める覚悟はできています」 (2021)
「誰が見ているか分からない深夜に…感無量です。とりあえずは」(2022)
「年末年始の数日間、テレ東はこの番組の再放送ばかり流しています」(2022 大晦日スペシャル)
「最も劣化が進んだ井之頭五郎を見られるのはこの大晦日スペシャルだけです」(2022 大晦日スペシャル)
鉄板ネタのような微妙なネガティブ感を含んだ発言。
松重さんの人柄もあって、このコメントを聞くのも毎回楽しみのひとつですね。
孤独のグルメの主人公『井之頭吾郎』役は、当初別の方の案があったそうです。
これには原作者の久住昌之さん的にはNG。嫌いではなかったらしい!?ですが、キャラ的に違ってくるだろうしここまで長くシリーズ化されなかったかも。
お約束の新作発表とは打って変わって、読売新聞オンラインの取材ではこのように語ってくれています。
「井之頭五郎はいつでも胃袋さえ空っぽにすれば演じられる。一人の役者としては、リセットできる材料を手に入れたような感じですかね。ただ、僕なんか放っておけばジジイになるだけなので、黒髪にしてあれだけの食欲を見せるのは、自分にとって『戻らなきゃいけない場所』という意味もあるので、あまり老け込めないなという気ではいます」
引用元:読売オンライン
記事を読むと、制作側の方も松重さんの健康状態を気遣って、台本に書かれている食事の量がセーブされているみたいです。
これからもずっと続けていくのは難しいかもしれませんが、毎年楽しみにしています。
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