1953年に初の民間テレビ局(現・日本テレビ)が開局すると、民放テレビコマーシャル第1号として精工舎(現セイコーホールディングス株式会社)の正午の時報CMが放映されるはずでしたが、フィルムが裏返しに掛けられてしまったトラブルのためにわずか3秒で中止となるハプニングが起きてしまいます。。その後、同日夜7時に第2号CMとして放映された映像が、日本初のテレビCMとして残されています。
厳密には日本のテレビCM第2号となる映像になるかもしれませんが、こうした貴重な映像が手軽に観れてしまう時代ってすごいですね!
CMの内容は、ニワトリがぜんまい仕掛けの時計を調節し、最後に「精工舎の時計が7時をお知らせいたします」というナレーションで終わるというものでした。
Seiko 日本初のテレビCM
ちなみに、アメリカでテレビ放送が始まったのは1941年。アメリカで最初のCMは、静止画に「America runs on Bulova time.」というナレーションが入ったシンプルなものでした。 Bulova(ブローバ)とは、1875年にアメリカのニューヨーク・マンハッタンで創業した宝飾店で、その後、1960年代に世界初の電池式時計を発売するなど、歴史のある時計メーカーとなりました。
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