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title: 日本の地域 雑学 261
date: 2020-05-14T20:22:00
collection: mudabako
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「奈良県」ではなく、「奈良府」だった時代がある。

## このトリビアについての解説

**詳細説明:** 現在の奈良県は、かつて「奈良府」と呼ばれていた時期が存在します。

これは、明治時代初期の地方行政区分の変遷によるものです。

明治政府は、江戸時代の封建的な藩制度を廃止し、中央集権的な体制を確立するために、1868年（明治元年）に府藩県制を施行しました。

当初、奈良は奈良県の扱いでしたが、1869年（明治2年）に堺県に編入されます。

しかし、1876年（明治9年）、当時の政府は、大阪府、京都府、そして堺県を、より強固な行政基盤を持つ「府」として位置づけることを決定します。

その結果、堺県は廃止され、その領域は大阪府と奈良県に分割されました。

この際、奈良は一時的に「奈良府」として設置されたのです。

しかし、この「奈良府」体制は長くは続きませんでした。

わずか10日後の1876年4月18日に、奈良府は再び奈良県へと改称され、現在に至っています。

この短期間の「奈良府」の存在は、明治初期の行政区分の混乱と、政府の試行錯誤を示すものと言えるでしょう。

現在の県名からは想像しにくい歴史の一幕です。