かつてオリンピックには、「芸術競技」という芸術作品の順位を競う競技があった。
芸術競技が正式な競技として実施されたのは、1912年(明治45年)のストックホルム大会から1948年(昭和23年)のロンドン大会まで合計7回。
その競技種目は絵画、彫刻、文学、建築、音楽の5種で、スポーツを題材にした芸術作品を制作し、採点により順位を競うものだった。
かつてオリンピックには、スポーツの祭典に似つかわしくない(?)「芸術競技」なるものが存在しました。これは1912年のストックホルム大会から1948年のロンドン大会まで、計7回正式種目として行われた、知る人ぞ知る競技です。
種目は絵画、彫刻、文学、建築、音楽の5つ。スポーツをテーマにした芸術作品を制作し、その出来栄えを競うという、なんとも雅なものでした。アスリートたちが肉体美を競う傍らで、芸術家たちが創造性をぶつけ合っていたとは、なんとも不思議な光景です。
しかし、プロアマ規定の曖昧さや、スポーツ競技との相性の悪さなどから、次第にその存在意義が問われるようになり、1948年のロンドン大会を最後に姿を消してしまいました。
現代のオリンピックでは考えられない、芸術とスポーツの融合を試みた「芸術競技」。その存在は、オリンピックの歴史における、ちょっと変わったエピソードとして語り継がれています。
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