うる星やつらに登場するヒロインのラムは、当初ゲストキャラであった。
1978年に連載開始した高橋留美子原作漫画「うる星やつら」は、5回連載の予定であたるを中心とした群像劇になる内容でした。
ラムは1話目のゲストキャラとして登場し2話目にはでてこない。当初のヒロインはしのぶで、ラムはあくまでも脇役のひとりに過ぎなかった。
高橋留美子先生の代表作「うる星やつら」のヒロイン、ラムは、実は連載開始当初はゲストキャラクターだったというのは驚きですよね。
1978年に「週刊少年サンデー」で連載が始まった「うる星やつら」は、当初、5回完結の短期連載として企画されました。主人公の諸星あたると、個性的なキャラクターたちが織りなすドタバタコメディという構想でした。
第1話で、宇宙からやってきた鬼族の娘ラムは、あたるに地球の命運を賭けた鬼ごっこの勝負を挑みます。そして、あたると「結婚」を宣言し、地球に居座ることに。
しかし、当初の予定では、ラムは第1話のみの登場で、その後は登場しないはずでした。当時のヒロインは、あたりの幼馴染である三宅しのぶでした。しのぶを中心に、あたるを巡る騒動を描く予定だったのです。
ところが、ラムの強烈なキャラクターと、高橋留美子先生の筆力によって、ラムは読者の心を掴んで離しませんでした。編集部からもラムを登場させる要望が強まり、ラムは準レギュラー、そしてメインヒロインへと昇格していったのです。
もしラムが予定通りゲストキャラで終わっていたら、「うる星やつら」は全く違う作品になっていたかもしれませんね。ラムの存在が、「うる星やつら」を国民的漫画へと押し上げたと言っても過言ではないでしょう。
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