「ゆうべはおたのしみでしたね」この有名なドラクエのセリフは、容量不足によるもの。
ドラクエ1で主人公がローラ姫を救出する際に、お城まで抱きかかえて移動することになります。これは容量不足を補うために、抱きかかえたビジュアルにすることによって、キャラクターひとり分にしたそうです。その状態で宿屋に泊まると「ゆうべはおたのしみでしたね」と、宿屋の主から意味深な事を言われるのでした。そのほかに、面白がって泊まり行く人がいるんじゃないかなと言う事で、このセリフが誕生したのでした。
**トリビア詳細:**
「ゆうべはおたのしみでしたね」は、国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズにおける屈指の名言です。初代『ドラゴンクエスト』で、主人公がローラ姫を救出し、共に旅をする際に、宿屋に泊まると宿屋の主人からこの言葉をかけられます。
このセリフが生まれた背景には、当時のゲーム開発における深刻な問題、容量不足がありました。ローラ姫を救出した後、姫は主人公に抱きかかえられた状態で移動します。これは、容量の制約上、姫を独立したキャラクターとしてマップ上に表示させることが難しかったため、苦肉の策として、主人公と一体化させることで対応したのです。
もし、姫が独立したキャラクターとして存在した場合、マップ上でのキャラクター表示処理が重くなり、ゲームの動作に支障をきたす可能性がありました。そこで、姫を抱きかかえるグラフィックを用いることで、キャラクター数を減らし、処理負荷を軽減したのです。
この状態で宿屋に泊まると、宿屋の主人が「ゆうべはおたのしみでしたね」と言うわけですが、これは一体化したキャラクター(抱きかかえられた姫)を見て、プレイヤーの想像力を掻き立てる、ある種のユーモアとして意図されたものです。決して、別の意図があったわけではありません。
容量制限という技術的な制約が、結果として記憶に残るセリフを生み出した、興味深いエピソードと言えるでしょう。
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