ローマ帝国五賢帝の一人、ハドリアヌス帝は同性の愛人が事故死したとき嘆き悲しみ2人の愛を永遠にするため、愛人を神にし、その姿を星座(アンティノウス座)にした。
ハドリアヌス帝とアンティノウスの関係は、古代ローマ史の中でも特にロマンチック…というか、情熱的なエピソードとして語り継がれています。
ハドリアヌス帝は、ローマ帝国の五賢帝の一人として知られ、領土拡大よりも安定した統治を重視した皇帝でした。彼は各地を視察し、都市の建設や文化の振興に力を注ぎました。
その旅の途中で出会ったのが、美少年アンティノウスです。二人の関係は単なる寵愛を超え、深い愛情で結ばれていたと言われています。
しかし、紀元130年、アンティノウスはエジプトのナイル川で不慮の死を遂げます。ハドリアヌス帝の悲しみは深く、国全体が喪に服したと伝えられています。
皇帝はアンティノウスを神格化し、彼の名を冠した都市(アンティノポリス)を建設。彫像を各地に建てさせ、アンティノウスを称える祭りを開催しました。さらに、アンティノウスの姿を模した星座(アンティノウス座)を作り、その愛を永遠にしようとしたのです。
アンティノウス座は現在では使われていませんが、ハドリアヌス帝のアンティノウスへの並々ならぬ愛情を示すエピソードとして、歴史に刻まれています。
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