ナポレオンは、ロシア遠征時、兵士が袖で鼻をぬぐっていたの見て、みっともないからやめさせる為に袖にボタンをつけた。そこからスーツの袖にはボタンが付いた。
**修正されたトリビア:**
ナポレオンがロシア遠征時に、兵士たちが寒さで鼻水を袖で拭う姿を見て、それを改善するために袖にボタンを付けさせたという説は、広く流布していますが、**事実に反する可能性が高い**です。
この説は、ナポレオンが兵士の衛生習慣を気にかけ、改善しようとしたという点で興味深いですが、信憑性を裏付ける一次資料は存在しません。
実際には、スーツの袖にボタンが付くようになったのは、**より装飾的な意味合いが強い**と考えられています。17世紀頃から、貴族や富裕層の間で、装飾的なボタンを衣服に付けることが流行し、その流れがスーツの袖にも及んだとされています。
また、機能的な側面としては、袖口を絞ることで防寒性を高めたり、作業時に袖が邪魔になるのを防ぐ役割も考えられます。
いずれにせよ、ナポレオンが鼻水を拭う兵士を見て袖にボタンを付けさせたという逸話は、あくまで**都市伝説的なもの**として捉えるのが妥当でしょう。歴史的な背景やファッションの変遷を考慮すると、より複雑な要因が絡み合って、現在のスーツのデザインに至ったと考えられます。
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