江戸時代に、神社の絵馬に問題を書いて、それ見た通りすがりが解答をする遊びが流行るくらい数学が盛んだった。
江戸時代、鎖国という名の引きこもり政策のおかげで、日本独自の文化が花開きました。その一つが、町人文化の隆盛と共に発展した「和算」です。
和算とは、西洋数学の影響を受ける以前の日本独自の数学のこと。武士だけでなく、商人も農民も、老いも若きも(たぶん猫も杓子も?)、こぞって数学に夢中になった時代があったのです。
特に、神社に奉納された「算額」は、当時の数学ブームを象徴する存在です。算額とは、数学の問題や解法を図示し、額に入れて神社に奉納したもの。
人々は、自分の数学力を神様にアピールしたり、他の数学好きに挑戦状を叩きつけたり(良い意味で!)、あるいは純粋に数学の問題を共有して楽しんだりしていました。まるで、現代のSNSで数学の問題をシェアするようなものですね。
通りすがりの人が算額の問題を見て、解答を書き込むこともありました。まるで、匿名掲示板で議論を交わすような光景です。難解な問題には、複数の解答が寄せられ、時には激しい論争も繰り広げられたとか。
江戸時代の数学者たちは、今でいう数学オリンピックを目指す高校生のような熱意で、算額を通して数学の腕を競い合ったのです。
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