東ローマ皇帝ゼノンは棺に納められた後に中で息を吹き返し「出してくれ!」と叫んだが、人望の無い皇帝だったので皆に無視されそのまま埋葬された 。
**詳細な説明:**
東ローマ皇帝ゼノン(在位:474年 - 475年、476年 - 491年)の死に関する逸話は、彼の治世の不安定さや不人気さを反映した、後世の創作である可能性が高いと考えられています。
ゼノンは、蛮族出身で皇帝の地位に上り詰めたという出自に加え、その政治手腕への不信感から、在位中たびたび反乱に直面しました。475年には皇妃アリアドネとその愛人バシリスクスによって一時的に帝位を追われています。
伝えられる逸話では、ゼノンが重病に倒れた後、死亡したと判断され棺に納められました。しかし、その後、棺の中で息を吹き返し、「出してくれ!」と叫んだにもかかわらず、周囲の者は彼の叫びを無視し、そのまま埋葬された、とされています。
この逸話は、歴史家エヴァグリウス・スコラスティコス(Evagrius Scholasticus)の著作に見られますが、信憑性を疑う意見も多くあります。ゼノンの死因については、病死説が有力であるものの、暗殺説も囁かれています。
いずれにせよ、この「棺桶脱出未遂事件」は、ゼノンの人望の薄さや、その治世に対する不満を象徴するエピソードとして語り継がれています。
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