タラバガニは「カニ」とついているが、カニではなくヤドカリの仲間。
タラバガニは、その名の響きから多くの人がカニの仲間だと認識しています。しかし、生物学的な分類上、タラバガニはカニではなく、ヤドカリの仲間なのです。
この事実は、分類学上の重要な特徴である「歩脚の数」と「腹部の形状」によって裏付けられます。
真のカニ(カニ類)は、通常、脚が10本(5対)あります。一方、タラバガニは脚が8本(4対)しかありません。一見すると10本に見えるかもしれませんが、一番後ろの1対は小さく、普段は体内に折りたたまれており、歩行には使用されません。
また、腹部の形状も異なります。カニ類の腹部は小さく、体の下に折りたたまれていますが、ヤドカリ類の腹部は細長く、螺旋状になっていることが多いです。タラバガニの場合、腹部はカニ類よりもやや細長く、左右非対称な形状をしています。
これらの特徴から、タラバガニは生物学的に「異尾下目」というグループに分類され、このグループにはヤドカリやオキナエビなどが含まれます。
つまり、美味しいタラバガニは、見た目こそカニに似ていますが、実は「ヤドカリの親戚」だったのです。
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