甘エビは、生まれてから4年間ほどはオスとして過ごし、その後は全てメスに変わる。
甘エビ(ホッコクアカエビ)は、その生涯において性転換を行う、ちょっぴりミステリアスなエビです。
彼らは生まれた直後から約4年間、オスの役割を全うします。立派なオスとして精子をせっせと生産する日々を送るのです。
しかし、人生の転換期は突然やってきます。ある日を境に、彼らはメスへと性別を変えるのです!
これは「雄性先熟」と呼ばれる現象で、資源の少ない環境でよく見られる戦略だと考えられています。小さい間はオスとして繁殖に参加し、体が大きくなってからメスに性転換することで、より多くの卵を産めるようになるというわけです。
メスになった甘エビは、抱卵して卵を大切に育て、次の世代へと命をつなぎます。
このように、甘エビはオスとしての経験もメスとしての経験も持つ、ちょっと変わった人生(エビ生?)を送るのです。
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