ロブスターの臓器は退化しないため、年をとることがなく、理論上は永遠に生きられるといわれている。
**解説:**
ロブスターが「永遠に生きられる」というのは、よく聞かれる誤解です。確かに、ロブスターは他の生物とは異なる特徴を持っています。
* **テロメラーゼの活性:** ロブスターはテロメラーゼという酵素を高い活性で持っています。テロメラーゼは、染色体の末端にあるテロメアという部分を修復する働きがあり、細胞分裂のたびに短くなるテロメアの短縮を防ぎます。これにより、細胞の老化を遅らせることができると考えられています。
* **脱皮:** ロブスターは成長するにつれて脱皮を繰り返します。脱皮によって、体についた寄生生物や損傷した部分を排除することができます。
しかし、これらの特徴があっても、ロブスターは永遠に生きられるわけではありません。
* **エネルギー消費:** 脱皮には膨大なエネルギーが必要です。巨大なロブスターになるほど、脱皮に必要なエネルギーは増大し、最終的にはエネルギー不足で脱皮できなくなり、死に至ることがあります。
* **病気と捕食:** ロブスターも病気にかかりますし、他の動物に捕食されることもあります。
* **環境要因:** 水温や水質などの環境変化も、ロブスターの寿命に影響を与えます。
したがって、ロブスターは他の生物に比べて老化の速度が遅い可能性はありますが、「永遠の命」を持つわけではありません。あくまで、寿命が比較的長い生物である、というのが正確な表現です。
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