ペンギンという言葉の語源は、実は少々ややこしい道のりをたどっています。現在私たちがペンギンと呼んでいる、あの愛らしい白黒模様の鳥たちを指す言葉として「ペンギン」が使われるようになったのは、比較的最近のことなのです。
元々「ペンギン」という言葉は、別の鳥を指していました。その鳥とは、オオウミガラス(Great Auk)と呼ばれる、北半球に生息していた海鳥です。オオウミガラスは飛べない鳥で、ペンギンにどこか似た外見をしていました。そのため、ヨーロッパの探検家たちが南半球でペンギンを発見した際、オオウミガラスとの類似性から、同じように「ペンギン」と呼ぶようになったのです。
しかし、オオウミガラスは残念ながら乱獲によって19世紀半ばに絶滅してしまいました。結果として、「ペンギン」という言葉は、私たちが今知っている飛べない海鳥を指す言葉として定着したのです。
つまり、「ペンギン」という言葉は、鳥の姿形が似ていたことから「連想ゲーム」のように別の鳥に引き継がれた、と言えるかもしれません。名前を譲り渡されたペンギンたちは、今日も氷の上をよちよちと歩き、海に潜り、私たちを魅了し続けています。
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