**背景と文脈:**
「ブラジルは唯一、木から名前が付いた国」というトリビアは、一見すると興味深いものです。しかし、その背景には、ブラジルの歴史と貿易における重要な役割を担った、ある特定の樹木が存在します。
16世紀初頭、ポルトガル人がブラジルに到達した際、彼らは大量のパウ・ブラジル(pau-brasil)を発見しました。パウ・ブラジルは、鮮やかな赤色の染料を抽出できる木材で、ヨーロッパで非常に貴重でした。当時のヨーロッパでは、この染料は高級な織物の染色に用いられていたため、高値で取引されていました。
ポルトガル人は、この木材の輸出を積極的に行い、ブラジルはパウ・ブラジルの主要な供給源となりました。結果として、この木材のポルトガル語名「ブラジル(Brasil)」が、この地全体の名前として定着したのです。
つまり、ブラジルの国名は、この地に豊富に生育していたパウ・ブラジルという木材に由来しており、その貿易の重要性が国名に反映されたと言えるでしょう。
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