1866年、アメリカとカナダは一度だけ交戦しそうになった
1866年、アメリカとカナダが「うっかり」交戦寸前まで行った、というトリビアは、フェニアン協会によるカナダ侵攻事件を指しています。
フェニアン協会とは、アイルランド独立を目的とするアイルランド系アメリカ人の秘密結社。彼らは、イギリス領であるカナダを攻撃することで、イギリスにアイルランド問題への譲歩を迫ろうと考えました。
1866年6月、数千人のフェニアン戦士団(自称)がアメリカからカナダに侵入。いくつかの小規模な戦闘が発生しました。リッジウェイの戦いではフェニアン側が勝利を収めたものの、全体としてはカナダ民兵やイギリス軍の抵抗に遭い、結局はアメリカ政府の介入もあって、侵攻は失敗に終わりました。
アメリカ政府は当初、フェニアン協会の活動を黙認していましたが、カナダとの関係悪化を避けるため、最終的には国境警備を強化し、フェニアンの動きを阻止するようになりました。
この事件は、アメリカとカナダの関係に一時的な緊張をもたらしましたが、本格的な戦争には発展せず、両国間の国境警備強化のきっかけとなりました。
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