**トリビア詳細解説:**
セミが鳴くのはオスだけ、というのは本当です。
あの夏の暑さをさらに盛り上げる、けたたましいセミの声は、全てオスの発する求愛の歌なのです。
セミの鳴き声は、腹部にある発音器官「発音膜(アッパーキュウ)」を振動させることで作り出されます。
この発音膜を筋肉で高速に振動させることで、独特の音色を生み出しているのです。
オスが鳴く目的は、ずばり「メスへのアピール」。
あの騒がしい鳴き声は、メスを惹きつけるための、精一杯のラブソングなのです。
種によって鳴き声が異なるのも、きちんと相手に識別してもらうため。
「私はこの種よ!さあ、こっちへ!」と、必死にアピールしているわけです。
一方、メスには発音器官がないため、基本的に鳴くことはありません。
しかし、中にはオスに比べて小さいながらも発音膜を持っており、ごく短い音を出す種類もいます。
これは、オスへの返事や、危険を知らせる警戒音として使われていると考えられています。
つまり、普段私たちが耳にする「セミの声」は、ほとんどがオスによる求愛行動の結果なのです。
夏の風物詩であるセミの鳴き声も、よくよく考えると、オスたちの熱い恋の叫びだったんですね。
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