ハヤシライスは、ハッシュドビーフをご飯にかけたもので、「ハヤシ」は英語の「ハッシュ」がなまったもの。
**ハヤシライスの真実:ハッシュドビーフ丼の進化形?**
ハヤシライスは、確かにハッシュドビーフをご飯にかけた料理、と言えるでしょう。しかし、その誕生と名前の由来は、意外と奥深い物語を持っています。
「ハヤシ」の語源は、一般的に英語の「ハッシュ(hash)」、つまり「細かく切る」という意味から来ているとされています。これは、ハッシュドビーフが牛肉や玉ねぎなどを細かく切って煮込む料理であることから納得できます。
しかし、「ハヤシ」という名前の由来には諸説あります。ある説では、丸善の創業者である早矢仕有的(はやし ゆうてき)氏が考案した料理が「ハヤシさんのライス」と呼ばれ、それが略されて「ハヤシライス」になったというもの。また、上野精養軒のコックが、まかない料理として作っていたハッシュドビーフをご飯にかけたものが広まったという説もあります。
いずれにせよ、ハヤシライスは明治時代から大正時代にかけて、西洋料理を日本人の口に合うようにアレンジした、ハイカラな料理として登場しました。デミグラスソースをベースにした甘みのある味わいは、当時の人々を魅了し、瞬く間に家庭料理としても定着しました。
つまり、ハヤシライスは単なる「ハッシュドビーフ丼」ではなく、日本の食文化に根付いた独自の進化を遂げた料理なのです。
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