1830年代のアメリカでは、ケチャップは薬品として特許がとられていた
**トリビア深掘り:1830年代のアメリカとケチャップ**
1830年代のアメリカでケチャップが薬として特許を取得していた、というのは興味深い事実です。
当時のケチャップは、現在のトマトベースのものとは異なり、キノコやクルミなどを原料としたものが一般的でした。
19世紀初頭、アメリカではコレラが蔓延し、人々は様々な治療法を模索していました。
ジョン・クック・ベネットという医師が、トマトにはリコピンなどの成分が含まれており、消化不良や下痢の治療に効果があると主張しました。
彼はトマトを濃縮したエキスを薬として販売し、「トマト・ピル」という名前で特許を取得しました。
これが、ケチャップが薬として認識されていた背景です。
ただし、ベネットの主張は科学的根拠に乏しく、現代医学的には効果は認められていません。
「トマト・ピル」は、1840年代には詐欺的な商品として批判され、次第に市場から姿を消しました。
現代のケチャップは、薬としての用途ではなく、調味料として広く愛されています。
しかし、19世紀のアメリカでは、ケチャップが健康食品として真剣に受け止められていた時代があったのです。
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