**たい焼き、実はカメだった!? その意外なルーツ**
たい焼きといえば、あの愛らしい鯛の形をした、甘くて香ばしいおやつ。今や日本全国、老若男女に愛される定番ですが、実はそのルーツを辿ると、意外な事実にたどり着きます。
たい焼きが誕生したのは明治時代。東京の浪花家総本店が発祥と言われています。当初、同店では「今川焼き」を販売していましたが、なかなか売れ行きが伸び悩んでいました。
そこで、初代店主は考えました。「もっと縁起の良い、めでたい形にすれば売れるのではないか?」と。しかし、当時「鯛」の形を作る鋳型は高価で手が出ませんでした。
そこで、目を付けたのが「カメ」の形。カメは長寿の象徴であり、縁起物としても親しまれていました。鯛に比べれば鋳型も安価だったため、まずはカメの形で作ってみたのです。
しかし、カメの形では、今一つ「めでたい」感じが伝わりにくい。そこで、苦肉の策として、カメの形に鯛の模様を焼き印で押したそうです。
その後、ようやく鯛の鋳型を手に入れることができ、現在の鯛の形になったとのこと。つまり、たい焼きのルーツは、カメだった時代もある、というわけです。
もちろん、現在では鯛の形が一般的ですが、カメの時代があったことを知ると、たい焼きを見る目が少し変わるかもしれませんね。
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