カニ缶の中に入ってる紙は「ステラバイト現象」を防ぐ為に入っている
カニ缶の中に入っている白い紙は、ただの詰め物ではありません。「ステラバイト」という現象を防ぐための重要な役割を担っているのです。
ステラバイトとは、カニ肉に含まれるリン酸マグネシウムが結晶化し、ガラス状のキラキラとした物質に変化する現象のこと。見た目が悪くなるだけでなく、口に入れるとジャリジャリとした食感で、せっかくのカニの風味が台無しになってしまいます。
この結晶化は、缶詰の製造過程や保存中に起こりやすくなります。特に、缶詰内の温度変化が大きいほど、ステラバイトが発生しやすくなるのです。
そこで登場するのが、あの白い紙。この紙には、リン酸マグネシウムと結合しやすい性質を持つ物質が塗布されています。これにより、カニ肉から溶け出したリン酸マグネシウムを紙に吸着させ、結晶化を防ぐことができるのです。
つまり、あの紙は、美味しさを守るための用心棒のような存在。次にカニ缶を開けるときは、ぜひ紙にも注目してみてください。
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