**インドのカレーはもともと辛くはなかった:詳細解説**
インド料理の代名詞とも言えるカレー。その風味豊かな香りと、時に強烈な辛さは世界中で愛されています。しかし、驚くべきことに、インドでカレーが生まれた当初、その味は現在私たちが知るような「辛い」ものではなかったのです。
カレーの起源は、紀元前2500年頃のインダス文明に遡ると言われています。この頃から、様々なスパイスを組み合わせて料理に使っていたと考えられますが、唐辛子はまだインドに存在していませんでした。
唐辛子がインドに伝わったのは、15世紀から16世紀にかけて、ポルトガル人によってもたらされたのがきっかけです。南米原産の唐辛子は、気候がインド亜大陸に適合し、瞬く間に普及しました。
当初、唐辛子は薬として利用されていましたが、次第に料理にも取り入れられるようになります。そして、それまで様々なスパイスを組み合わせて作られていた料理に、唐辛子の辛味が加わることで、現在の「辛いカレー」へと進化していったのです。
つまり、インドのカレーは、長い歴史の中で、様々なスパイスと唐辛子の出会いによって生まれた、グローバルな食文化の結晶と言えるでしょう。
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