来々軒を名乗る中華料理店が日本全国に多いのは、第二次世界大戦中に商標登録の期限が切れたため
**詳細な説明:**
全国各地で見かける「来々軒」という中華料理店。その多さの理由は、第二次世界大戦という時代背景に深く関係しています。
元祖「来々軒」は、1910年に東京で創業したラーメン店でした。当時としては珍しい、日本人向けの味付けで人気を博し、全国に暖簾分けという形で広がっていきました。
しかし、第二次世界大戦中、多くの企業や個人が商標管理を怠る状況に陥ります。元祖「来々軒」も例外ではなく、商標登録の更新手続きが滞ってしまったのです。
戦後、この商標登録切れの状態が放置されたため、「来々軒」という名前は誰でも自由に使用できる状態になりました。
結果として、かつての暖簾分け先だけでなく、全く関係のない飲食店も「来々軒」を名乗るようになり、全国に「来々軒」が乱立するという事態になったのです。
つまり、「来々軒」の多さは、戦時中の混乱と、その後の商標管理の不備がもたらした、ある意味では歴史的な偶然と言えるでしょう。
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