もやしは、私たちが普段スーパーで目にする、あの安価で頼りになる食材です。シャキシャキとした食感が特徴で、ラーメンや炒め物、おひたしなど、様々な料理に活用されています。
さて、その「もやし」を漢字で書くと「萌やし」となるのは事実です。しかし、これはあくまで当て字に近い表現です。
もやしは、豆類や穀類などを水に浸して発芽させたものです。大豆もやしや緑豆もやしが一般的ですね。この発芽の過程、つまり「芽が出る」様子を表す言葉として「萌(も)える」という言葉があります。
「萌」には、草木が芽を出す、物事が起こり始める、可愛らしいといった意味があります。もやしはまさに、豆が芽を出し始めた状態なので、「萌やし」という漢字表記は、その状態を連想させるものです。
しかし、学術的な正式名称として「萌やし」という表記が用いられているわけではありません。一般的には平仮名で「もやし」と表記されます。漢字を使う場合は、「豆芽」や「大豆芽」など、原料となる豆の種類を明示することが多いです。
つまり、「萌やし」という表記は、もやしの可愛らしい(?)芽出しの姿をユーモラスに表現した、ちょっとした遊び心のある当て字、と捉えるのが適切でしょう。
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