台湾ラーメンは、その名前に反して、台湾には存在しない料理です。このユニークなラーメンは、日本の名古屋発祥のご当地ラーメンなのです。
1970年代、名古屋市にある台湾料理店「味仙」の創業者が、台湾の担仔麺(タンツーメン)をヒントに開発しました。しかし、台湾の担仔麺とは異なり、台湾ラーメンは大量の唐辛子とニンニクを使用し、非常に辛いのが特徴です。
ひき肉、ニラ、モヤシなどを唐辛子ベースのスープで煮込み、麺の上にかけたものが一般的なスタイルです。辛さのレベルは調整可能で、「アメリカン」と呼ばれる辛さ控えめなものから、激辛まで幅広く提供されています。
「台湾ラーメン」という名前は、担仔麺をヒントにしたことと、創業者が台湾出身だったことに由来するとされています。しかし、台湾ではこのラーメンは知られておらず、もし台湾で「台湾ラーメン」と注文しても、同じものは出てきません。
つまり、台湾ラーメンは、名古屋独自の進化を遂げた、ユニークなご当地グルメなのです。
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