朝鮮戦争で使われた米軍の戦車は、休戦後日本に持ち込まれ、東京タワーの部品になった。
朝鮮戦争で活躍したアメリカ軍の戦車が、東京タワー建設に貢献した、というのは半分本当で半分誤解です。
確かに、朝鮮戦争終結後、アメリカ軍は不要となった戦車を日本で解体しました。しかし、その鉄が直接東京タワーの部品になったわけではありません。
解体された戦車の鉄材は、スクラップとして日本の製鉄会社に払い下げられました。そして、その鉄材が、東京タワーの建設に使われた鉄の一部になったのです。つまり、戦車の鉄が「原料」の一部としてリサイクルされた、というのが正確な表現です。
東京タワーの鉄骨には、日本製鉄が八幡製鐵所(現・日本製鉄九州製鉄所)で製造した高品質の鋼材が主に使われています。戦車由来の鉄材は、あくまでその一部に過ぎません。
戦車が直接タワーになったわけではありませんが、戦争の遺物が平和の象徴の一部になった、というのは興味深い話ですね。
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