たばこのラッキーストライクは原爆命中を祝う意味がこめられている。 と、言うのは嘘。
ラッキーストライクは、アメリカのたばこブランドとして長い歴史を持ちますが、「原爆命中を祝う意味が込められている」というのは、全くの誤りです。
この都市伝説の根源は、第二次世界大戦中に遡ります。当時、ラッキーストライクのパッケージデザインが緑色から白色に変更されました。その際、アメリカン・タバコ社は「ラッキーストライクは戦場へ行った」というキャッチフレーズで宣伝を行いました。
これは、パッケージに使用されていた緑色の塗料に銅が含まれており、戦時下の資源節約のために変更されたことを意味します。つまり、戦争遂行のために必要な物資を優先するため、パッケージの色を変えた、というわけです。
しかし、この「戦場へ行った」というフレーズと、終戦間際の原爆投下という出来事が結びつき、「原爆投下を祝っている」という誤解を生んでしまったようです。実際には、パッケージ変更と原爆投下の間に直接的な関係はありません。単なる偶然、もしくは後付けの解釈に過ぎません。
ラッキーストライクのブランド名は、元々ゴールドラッシュ時代のアメリカで「一攫千金」を意味する言葉に由来します。たばこを吸う人に幸運が訪れるように、という願いが込められていた、という方が事実に近いでしょう。
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