**解説:**
ハワイ島、現在では「ビッグアイランド」の愛称で親しまれる島ですが、かつては「サンドイッチ諸島」という、まるでランチメニューのような名前で呼ばれていました。
この名前をつけたのは、18世紀後半のイギリスの探検家、ジェームズ・クック船長です。彼は1778年にハワイ諸島を発見し、当時イギリス海軍を統括していたサンドイッチ伯爵ジョン・モンタギューに敬意を表して、この名を与えました。
サンドイッチ伯爵は、パンに具材を挟んだ「サンドイッチ」の命名者としても知られています。忙しい伯爵が、カードゲームをしながら片手で食べられるように考案させたのがサンドイッチの始まりという逸話があります。
クック船長は、ハワイの文化や自然に触れ、その魅力をヨーロッパに伝えましたが、残念ながら1779年にハワイ島で現地住民との争いの末に命を落としました。
その後、「サンドイッチ諸島」という名前は徐々に廃れ、ハワイ固有の地名が復活し、現在ではハワイ諸島として知られるようになりました。しかし、歴史を振り返ると、ハワイがサンドイッチという軽食の名前で呼ばれていた時代もあった、というのは面白い事実です。
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