ケネディ暗殺から20年後の調査で、アメリカ人の50%は「このシーンをTVの生中継で見た」と答えていが、実際には生中継などされていない。
**解説:**
ケネディ大統領暗殺事件は、1963年11月22日に発生したアメリカ史における重大な出来事です。ダラスでのパレード中、ジョン・F・ケネディは銃撃を受け、命を落としました。
事件後、様々な調査が行われ、その中には国民の記憶に関するものも含まれていました。興味深いことに、暗殺から20年後の調査で、アメリカ国民の約半数が「暗殺の瞬間をテレビの生中継で見た」と回答したのです。
しかし、これが記憶のトリックだということを示す重要な事実があります。それは、ケネディ大統領暗殺の瞬間は、そもそもテレビで生中継されていなかったということです。
事件発生時、テレビはパレードの様子を部分的に記録していましたが、銃撃の瞬間そのものは捉えられていませんでした。その後、エイブラハム・ザプルーダーという人物が撮影した8ミリフィルムが事件の真相を解明する重要な証拠となりましたが、これも生中継されたものではありません。
では、なぜ多くの人が「生中継を見た」と記憶しているのでしょうか?
これは、人間が経験した出来事を、時間経過とともに再構築する際に、記憶が歪められる「誤記憶」と呼ばれる現象の一例と考えられています。事件の衝撃度があまりにも大きかったため、多くの人が後日繰り返し報道された映像やニュースを、まるで生中継で見たかのように記憶してしまったのかもしれません。
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