投稿日: 2020.05.08　最終更新日: 2024.05.18

トリビア（雑学）歴史182 - コルセット死亡事故：中世貴族の悲劇

中世ヨーロッパの貴族の女性でコルセットをしめすぎて肋骨が肝臓に刺さって死んだ人がいる。

コルセットによる死亡という話は、中世ヨーロッパではなく、主に16世紀から19世紀にかけての話として語られることが多いです。

コルセットは、理想的な体型を作り出すために、女性の胴体を文字通り「締め上げる」下着でした。問題は、過度な締め付けが内臓に深刻な影響を与えたことです。

肋骨の変形や、内臓の圧迫による機能不全は、日常茶飯事でした。しかし、「肋骨が肝臓に刺さって死亡」という直接的な死因を裏付ける医学的な記録は、残念ながら見当たりません。

当時の死因特定は現代ほど精密ではなく、コルセットが間接的な原因となった病気（呼吸器疾患、消化器系の問題など）が、死亡診断書に記載された可能性はあります。

コルセットが健康に悪影響を与えたことは事実ですが、「肋骨が肝臓に刺さる」という具体的な描写は、誇張された逸話として広まったと考えられます。

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