新撰組の組織は当初から洋式軍隊を模して作られており、一番隊、二番隊…というのはフランス軍を意識していた。
**詳細な説明:**
新選組が当初から洋式軍隊を模倣していたというのは、半分本当で半分違います。確かに彼らの組織構造には、西洋の影響が見られますが、フランス軍を直接意識していたと断言するのは早計です。
新選組は、浪士隊を母体として発足し、芹沢鴨や近藤勇らが中心となって組織を拡大しました。組織運営において、隊を番号で区切るという形式は、戦闘時の指揮系統を明確化する上で有効でした。
この番号制の隊編成自体は、必ずしも西洋由来とは限りません。しかし、新選組が剣術だけでなく、西洋式の調練を取り入れようとした事実は存在します。局長である近藤勇自身も、西洋式の銃術に興味を示していました。
ただし、初期の新選組は、財政的にも人材的にも余裕がなく、本格的な洋式軍隊のような訓練や装備を導入することは困難でした。隊士の多くは、剣術の腕前を頼りに集まった浪士であり、西洋式の軍事教練を熟知していたわけではありません。
したがって、新選組の組織構造は、日本の伝統的な武士の組織と、西洋の軍隊組織の良いところを取り入れた、折衷的なものと考えるのが妥当でしょう。隊の番号制は、西洋の影響を受けた可能性はありますが、直接的にフランス軍を意識していたかどうかは、確証がないと言えます。
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