皇后に他愛も無い冗談を言った為、あっさりと殺された皇帝がいる
**トリビア詳細:**
中国史には、文字通り「冗談が命取り」となった皇帝がいます。東晋の孝武帝(こうぶてい、在位372年 - 396年)です。彼は聡明で文化を愛する皇帝でしたが、いかんせん酒好きで、性格に難あり…と言いますか、時に軽率な言動が目立ちました。
さて、ある夜のこと。寵愛する張貴人(ちょうきじん)と酒を酌み交わしていた孝武帝は、酔った勢いで彼女に「お前ももう年だ。そろそろ後釜を探す頃合いだな」と、冗談めかして言ったそうです。
しかし、張貴人はこの冗談を笑って済ませませんでした。内心穏やかでなかった彼女は、下女たちを買収し、その夜のうちに孝武帝を布団に押し込み、窒息死させてしまったのです!
翌朝、皇帝が崩御したという知らせに、宮中は大騒ぎ。しかし、真相は闇に葬られ、張貴人は皇太后として権力を握りました。
このように、孝武帝は文字通り、たわいもない冗談が原因で命を落とした、悲劇…と言うより、ちょっと間抜けな最期を迎えた皇帝として、歴史に名を残しているのです。
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