RPGのパーティに4人組が多いのは、ファミコンのスプライトの表示制限の関係
RPGのパーティが4人組であることが多いのは、
一概にファミコンのスプライト表示制限のせいとは言い切れません。
確かに、ファミコンは同時表示できるスプライト数に制限がありましたが、
これはあくまで一因と考えられます。
4人パーティという構成は、
TRPG(テーブルトークRPG)の代表格である
「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」の影響が大きいと考えられています。
D&Dでは、バランスの取れた冒険をするために、
戦士、魔法使い、盗賊、僧侶といった異なる役割のキャラクターで
パーティを組むことが推奨されていました。
これらの役割を4人で分担するのが、
ゲームバランス上、都合が良かったのです。
例えば、戦士が前線で敵を引きつけ、
魔法使いが後方から攻撃、
盗賊がトラップ解除や隠密行動、
僧侶が回復やサポートを行うといった連携が可能です。
ファミコンRPGは、D&Dの影響を強く受けて開発されたものが多く、
ゲームデザインの都合上、4人パーティという構成が採用されたと考えられます。
スプライト制限は、あくまでその構成を維持するための
技術的な制約の一つだったと言えるでしょう。
したがって、4人パーティの起源を
ファミコンのスプライト制限のみに帰結させるのは、
少し短絡的と言えるかもしれません。
D&Dから続くゲームデザインの思想と、
当時の技術的な制約が複合的に作用した結果と捉えるのが、
より正確な理解と言えるでしょう。
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