メジャーリーグで、ユニフォームを着ず、スーツにネクタイ、そしてハットをかぶった格好で指揮をした監督がいた
メジャーリーグの監督と言えば、ユニフォーム姿が一般的ですが、異色の存在として、スーツにネクタイ、そしてハットというダンディなスタイルで指揮を執った人物がいました。
その人物とは、1950年から1954年までセントルイス・ブラウンズ(現ボルチモア・オリオールズ)の監督を務めたザック・テイラーです。
当時、ブラウンズのオーナーだったビル・ベックは、チームのイメージ刷新を図るため、従来の監督像を覆す演出を思いつきました。それが、テイラー監督のスーツ姿での指揮だったのです。
ベックは、元々野球界の慣習にとらわれない革新的なアイデアを好む人物でした。彼は、テイラー監督のスーツ姿を「紳士的な監督」というイメージで売り出し、球場に足を運ぶ観客に新鮮な印象を与えようとしました。
テイラー監督自身も、スーツ姿での指揮に抵抗はなかったようです。むしろ、ダンディな装いを好み、そのスタイルを貫き通しました。
しかしながら、残念ながら、ザック・テイラー監督のスーツ姿は、チームの成績向上には結びつきませんでした。彼の指揮下で、ブラウンズは目立った成績を残すことはできず、1954年にはボルチモアへ移転。テイラー監督も解任されました。
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