**解説:**
大日本帝国憲法(明治憲法)の草案は、
実は完成前に盗難被害に遭っています。
1888年(明治21年)4月、
伊藤博文らが中心となって作成していた
憲法草案が、なんと金庫ごと盗まれてしまったのです!
場所は神奈川県にある伊藤博文の別荘「滄浪閣」。
警備が手薄だったのか、
大胆にも金庫ごと持ち去られるという
前代未聞の事件が発生しました。
しかし、ご安心ください。
盗まれたのはあくまで"草案"であり、
しかも、既に印刷されていたものでした。
伊藤博文らは冷静に対処し、
印刷所に残っていたものを回収。
結果的に、憲法制定作業への影響は
最小限に抑えられました。
犯人はすぐに逮捕され、
金庫も無事回収されましたが、
盗みの動機ははっきりとは分かっていません。
金目当てだったのか、
あるいは政治的な意図があったのか…。
真相は謎に包まれています。
この事件は、日本の近代史における
珍しいエピソードとして語り継がれています。
憲法という国家の根幹に関わるものが、
まさか盗まれるとは…当時の関係者は
さぞ肝を冷やしたことでしょう。
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