49都道府県にはそれぞれ代表する音がある。岩手の音は、南部鉄瓶のたぎる音。
**詳細な説明:**
47都道府県(49ではありません)には、それぞれその土地を象徴する「ふるさとの音風景百選」というものが存在します。これは、環境省が「地域における人々の生活に密着した音環境」を保全することを目的に、1996年に選定したものです。
岩手県の選定された音は「南部鉄器の鋳造」の音です。特に、南部鉄瓶で湯を沸かす際に聞こえる、独特の「ゴトゴト」「コトコト」というたぎる音は、古くから岩手県民にとって馴染み深いものでした。
南部鉄器は、江戸時代初期から盛岡藩で発展した伝統工芸品であり、その製造過程では、鉄を溶かす音、型に流し込む音、そして仕上げの研磨音など、様々な音が響き渡ります。しかし、特に南部鉄瓶のたぎる音は、鉄瓶から立ち上る湯気とともに、温かさや安らぎを感じさせる音として、岩手の風景に欠かせない要素として認識されています。
選定の背景には、南部鉄器が岩手県を代表する特産品であること、そしてその音が岩手の歴史や文化を伝える重要な役割を担っているという認識があります。環境省は、この音風景を保全することで、地域の文化と自然環境を守り、次世代へと伝えていくことを目指しています。
▶︎いつもありがとう!
▶︎ SNS