富士山の山頂は、山梨県でも静岡県でもなく県境未確定地域になり、さらに私有地である。
富士山の山頂、あの神々しいまでの頂は、実はちょっぴり複雑な事情を抱えています。 一般的には山梨県と静岡県の県境にあると思われがちですが、実はそうではないんです。
明治時代以降、両県の間で県境確定の協議が行われてきましたが、合意には至らず、現在も「県境未確定地域」という、なんとも曖昧な状態が続いています。 つまり、どちらの県のものとも言い切れない、宙に浮いたような場所なんですね。
さらに驚くべきことに、富士山の山頂を含む八合目以上は、個人(富士山本宮浅間大社)の所有地なんです。 江戸時代に徳川家康が寄進した土地が、そのまま現在まで引き継がれているというわけです。
私たちが富士山頂で目に焼き付ける絶景は、県境未確定地域にある、個人の土地からの眺め、ということになります。 この事実を知ると、富士山がより一層ミステリアスで魅力的に感じられるかもしれませんね。
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