埼玉県新座市に、東京都の飛び地が存在するという、まるでミステリー小説のような話です。
具体的には、新座市野火止の一部に、東京都北区新河岸3丁目という住所が存在します。これは、江戸時代に行われた河川改修工事が原因とされています。
当時、荒川(当時は現在の隅田川に流れていました)の洪水対策として、河道を直線化する工事が行われました。その際、川の流れが変わったことで、本来は北区に属していた土地が、川の対岸である武蔵国(現在の埼玉県)に取り残される形になったのです。
明治時代に入り、廃藩置県が行われた際も、この飛び地はそのまま北区の管轄として残されました。その後も、行政区画の変更が行われるたびに、飛び地という特異な状態が維持され続けています。
そのため、新座市民でありながら、住所は東京都北区という、ちょっと不思議な状況が生まれているのです。郵便配達員泣かせ、住民票取るのも一苦労…ということは、きっとないでしょう。でも、話のタネには十分ですよね。
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