福井県のお店で「カツ丼」を頼むと、玉子が入っていないソースカツ丼が出てくる。
福井県で「カツ丼」と注文すると、多くの人が想像する卵とじのカツ丼とは異なる、「ソースカツ丼」が出てくることが一般的です。これは福井県独特の食文化と言えるでしょう。
ソースカツ丼は、ご飯の上に千切りキャベツを敷き、その上にウスターソースベースの特製ソースにくぐらせたカツを乗せた丼です。卵は一切使用しません。ソースは店によって味が異なり、甘めだったり、スパイシーだったりと個性豊かなバリエーションが存在します。
なぜこのようなカツ丼が普及したのかについては諸説ありますが、戦後間もない頃、高価だった卵の代わりにソースを使ったのが始まり、という説が有力です。手軽に作れて美味しく、腹持ちも良いことから、瞬く間に県民に愛されるソウルフードとして定着しました。
福井県外から訪れた人が「カツ丼」を注文し、ソースカツ丼が出てきて驚く、という話はよく聞かれます。福井県では、卵とじのカツ丼は「玉子カツ丼」や「上カツ丼」などと区別して呼ばれることが多いです。
福井を訪れた際は、ぜひこの独特なソースカツ丼を味わってみてください。県民が愛するローカルフードの奥深さに触れることができるでしょう。
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