滋賀県には「金糞岳(かなくそだけ)」という名前の山がある。
**詳細解説:**
滋賀県伊吹山地の北部に位置する「金糞岳(かなくそだけ)」は、そのユニークな名前で知られる標高1315mの山です。一見すると下品な印象を受けるこの名前ですが、実は歴史的な背景に基づいています。
「金糞」とは、鉱石を精錬する際に発生する鉱滓(かす)を指す言葉です。この地域では、かつて製鉄が盛んに行われており、山中から鉄鉱石が採掘されていました。金糞岳周辺には、製鉄の際に排出された大量の鉱滓が堆積し、その様子が山名として残ったと考えられています。
鉱滓は鉄分を多く含み、独特の金属光沢を放つため、山肌が金色に見えたのかもしれません。また、鉱滓が堆積した場所は植物が育ちにくく、周囲の緑とは異なる景観を作り出していたことも、特徴的な山名に繋がった要因の一つでしょう。
金糞岳は、現在では登山道が整備されており、比較的容易に登頂することができます。山頂からは琵琶湖や伊吹山などの壮大な景色を望むことができ、登山愛好家にも人気のスポットとなっています。歴史を感じさせる山名とは裏腹に、豊かな自然に囲まれた美しい山です。
▶︎いつもありがとう!
▶︎ SNS