島根県では「トウガラシ」のことを「コショウ」と言う。
島根県の一部地域において、トウガラシのことを「コショウ」と呼ぶという現象は、言語の地域差、いわゆる方言の一例です。
この背景には、かつてトウガラシが日本に伝来した際、「胡椒(コショウ)」の一種として認識されたという説があります。元来、胡椒は貴重な香辛料であり、トウガラシも同様に辛味を持つことから、混同された可能性があります。
時代が下り、一般的に「胡椒」と「トウガラシ」が区別されるようになっても、一部地域では古い呼び方が残ったと考えられます。特に島根県のような比較的閉鎖的な地域では、その傾向が強かったのかもしれません。
ただし、島根県全体で「トウガラシ=コショウ」というわけではありません。あくまで一部地域、特に高齢者を中心に使われる言い回しです。若い世代は共通語である「トウガラシ」を使うことが一般的です。
したがって、島根県で「コショウ」と言われたからといって、黒胡椒が出てくると思って油断すると、激辛料理に遭遇する可能性があるため注意が必要です。
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