岡山県と四国の香川県を結ぶ瀬戸大橋は、県境の位置的にほとんどが香川県の土地である。
瀬戸大橋は、岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ、全長約13kmの壮大な橋梁群です。複数の橋と高架橋で構成され、鉄道と道路が併用されています。
さて、トリビアにある「県境の位置的にほとんどが香川県の土地である」という点ですが、これはある意味で正しいものの、少しばかり誤解を招きやすい表現です。
瀬戸大橋の実際の県境は、橋の中央付近、具体的には櫃石島(ひついしじま)と岩黒島(いわくろじま)の間あたりに位置しています。橋全体で見ると、確かに香川県側を通る区間の方が長くなっています。しかし、「ほとんどが香川県の土地」と言ってしまうと、橋脚の基礎や人工島なども全て香川県のもの、という印象を与えてしまうかもしれません。
実際には、橋脚の基礎となる海上の人工島や、橋脚自体は、それぞれの島に属しています。つまり、岡山県側の島に建てられた橋脚は岡山県、香川県側の島に建てられた橋脚は香川県、というように区分けされているのです。
したがって、より正確に表現するならば、「瀬戸大橋の橋梁部分の多くは香川県上空を通っている」と言うべきでしょう。橋そのものの管理区分は複雑で、場所によって岡山県、香川県、あるいは国土交通省が管理しています。
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